彼女の仕事最後の日に、笑って彼女にありがとうって心から言えますように・・・・・。
俺にできることって、もうそれしかなかった。でも皆と仲良く話している彼女の姿を見るのが、辛かった。俺に彼女の笑顔が向けられることが無かったのが辛かった。彼女に話しかけてこられた日、自分の仕事が終わった後で彼女に話しかけた。俺的には過去最大級くらいの覚悟を持って話しかけた。やっぱりちょっと素っ気無かったけれど、好きだって言った日以来初めてそれなりに話をすることができた。彼女は、俺が他の同僚といろんな話をして盛り上がっているところを見ていた。それをいい傾向じゃないですかと評した。俺は、あなたの存在を俺の心から掻き消すために、あえてあなたの眼前で、あなたがまるで存在していないかのように、無理矢理騒いでいたんですよ・・・・。それをいい傾向と評しますか・・・・。ほんの10mも離れることもないような職場で仕事してきてたけど、やっぱり遠いんだなと思った。こんな状態になってしまったのも愚かな自分が招いた因果だとわかってはいたけれど、途方もなく寂しさを覚えた。
そして彼女に会える日はもう両手に足る日数しか残っていなかった。せめて最後の日までには、笑いあって送り出せる関係になりたい。そうすることでしか俺は自分を保持できなかった。